
私学の英語教育について:進学校では「
海外研修」を売り物にしているところが多い。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどへ1~3週間程度、高校1年生または2年生を送り出している。この海外研修は80年代から、私立高校の目玉商品のように実施された。当時は生徒募集には不可欠の行事だった。学校が旅行代理店や留学関連会社などと契約して、ほぼ業者へ丸投げ状態で実施していた。保護者と在校生と受験生に好評だったため、広報の目玉商品となった。最近は、どの私立高校も海外研修を実施しているため、当たり前の行事となってしまった。さて、その海外研修であるが、ある私立高校では、英語がほとんどできない生徒でも、希望すれば参加させていたため、現地でのネイティブによる英会話の授業のレベルが著しく低下した。幼稚園でするようなレベルの内容の授業が、1~2週間続けられた。中にはある程度英語力のある生徒もいるので、レベルの低いことに対するクレームが頻発した。「
海外研修に参加したが英語力はつかなかった」という感想が続出した。それでも、ホームステイや海外旅行は楽しいものである。少々の不満も消し飛んでしまう魅力がある。学力レベルの学校差があるように、海外研修中の英会話授業のレベルも学校差があるのは当然である。しかし、学校が業者に丸投げして実施する海外研修の中身はお粗末であったと言えるだろう。
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