
記事:OGらが教える必修科目「キャリア開発A」(5月28日、金城学院大で)「人生がフルマラソンならば、コース取りとペース配分を前もって考えなけれ ばならない。結婚というヒッチハイクもあるけれど、途中で車が壊れたり、車から降ろされたりすることもあるのよ」。そんな例えを交えながら、自分で人生を 設計していく大切さを説く講師に、女子学生たちの真剣な視線が注がれた。金城学院大学(名古屋市)の全学必修科目「キャリア開発A」。入学間もない1年生 が女性の生き方について学び、キャリア意識を高める。授業を担当するのは、専任教員2人と非常勤講師6人。講師は1人を除き同大の卒業生だ。外部からキャ リアコンサルタントを招いて行われた「キャリアデザイン3」の授業(6月3日、目白大で)「OGがかかわることで、学生はお手本となるロールモデルを思い 描くことができる。OGはキャリア相談コーナーの嘱託職員を兼ね、学生のキャリアカウンセリングにもあたる」。キャリア開発教育科目委員長の宗方比佐子教 授(57)が、OGを活用する狙いを説明する。授業を担当した鶴田美保子さん(46)は、航空業界で22年間働いたキャリアを持つ。「学生が自分の人生を 具体的にイメージできるよう、自分が体験したことを意図的に話すよう心がけている」金融業界から内々定を得た英語英米文化学科4年の吉田奈々さん(21) は「インターンシップで志望業界とのミスマッチに悩んでいたとき、相談コー ナーのOGから『あなたのコミュニケーション能力を生かせるのはエアラインだけじゃない』と励まされた。同じ軌跡をたどった先輩のアドバイスで、視野が広 がった」と振り返る。
◎目白大学(東京・新宿区)はいち早くキャリア教育に着目し、2004年度から「キャリアデザイン」を必修科目にしてきた。「単なる『就社支援』と抵抗す る教員もいたが、キャリア教育は人間形成の教育との認識が浸透してきた」。学務部長の安田和紘教授(69)はそう強調する。心理カウンセリング学科4年の 吉次まりさん(21)は「入学したばかりで自己分析と言われてもピンとこなかったが、社会に出た後のイメージが少しずつ見えてきた。早くからキャリア教育 に取り組んだのが、内々定につながったのだと思う」と話す。卒業後の人生が描ければ、大学で身につけるべき就業力と、大学生活の過ごし方もおのずと見えて くる。そこに、初年次からキャリア教育に取り組む意義がある。(保井隆之 2010年6月17日 読売新聞)
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■大学教育の中で最近増加しているあるものがある。「キャリアデザイン」教育である。法政大学が「キャリアデザイン」学部を設置して以来、幾つかの大学で も「キャリアデザイン」教育を開始してきた。この内容を見れば、人生設計を学ぶことのないまま就職していった過去の大学生は、すこし羨ましく感じることだ ろう。大学の中に、大学入学直後から人生設計・職業設計を学ぶ環境があることが大変必要だと感じている。
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